プログラミング授業支援で携わっている高校より、「初学者向けの体験型プログラミング教材を作成してほしい」とのご依頼をいただきました。
そこで今回、HTML・CSS・JavaScriptの基礎を体験できるWebアプリ教材を制作しました。
テーマは 「恋みくじ」アプリ。
高校生の間で最近流行っているようなので、そこを切り口に作成体験をしてみることにしました。
ブラウザ上で動くシンプルなWebアプリを通して、Web制作の基本構造を学べる内容になっています。
教材の概要
- 対象:HTML / CSS / JavaScript初学者
- 形式:ブラウザで動作するWebアプリ制作
- 学習時間目安:1〜2時間
- ゴール:ボタンを押すと結果が表示されるアプリを完成させる
公開サイト
GitHubリポジトリ
アプリ画面
以下が完成画面です。

シンプルな構成ですが、
- HTMLで構造を作る
- CSSで見た目を整える
- JavaScriptで動きをつける
というWeb制作の基本要素がすべて含まれています。
教材設計のポイント
1. HTML ― 構造を理解する
まずは画面の骨組みを作ります。
<h1>恋みくじ</h1>
<button id="drawButton">おみくじを引く</button>
<p id="result"></p>
- 見出し(h1)
- ボタン(button)
- 結果表示用の要素(p)
「タグが役割を持つ」という基本を体験してもらう設計です。
2. CSS ― 見た目が変わる体験
CSSではデザインを整えます。
body {
text-align: center;
font-family: sans-serif;
}
button {
padding: 10px 20px;
font-size: 16px;
}
スタイルを追加すると、見た目が変わることをすぐに実感できます。
この“変化が目に見える体験”は初学者の理解を大きく助けます。
3. JavaScript ― 「動く」体験
JavaScriptでは、ボタンを押したときの動作を実装します。
const fortunes = ["大吉", "中吉", "小吉", "吉", "凶"];
document.getElementById("drawButton").addEventListener("click", function() {
const randomIndex = Math.floor(Math.random() * fortunes.length);
document.getElementById("result").textContent = fortunes[randomIndex];
});
ここで重要なのは、
- 配列
- ランダム処理
- イベント処理
- DOM操作
といった基本概念を、実際に動く形で学べる点です。
「ボタンを押す → 結果が変わる」という明確な因果関係を体験できます。
初学者向けに工夫した点
今回の教材では、以下の点を重視しました。
- 専門用語を最小限に抑える
- 1ステップずつ段階的に進める構成
- 早い段階で“動く”状態に到達させる
- コードを整理し、読みやすさを優先
特に初学者は「難しい」と感じた瞬間に離脱しやすいため、成功体験を短時間で得られる設計にしています。
教育現場での活用イメージ
- 総合学習の時間でのIT体験
- オープンキャンパス体験授業
- ITコース導入前の基礎体験
- 地域連携のプログラミング講座
専門的な開発環境を必要とせず、ブラウザのみで完結するため、導入ハードルが低いのも特徴です。
今後の展開
本教材は体験版として設計していますが、
- デザイン改良編
- スコア機能追加
- キャラクターアニメーション追加
- データ保存機能
など、発展的な教材への展開も可能です。
「ITは難しいものではなく、自分で作れるもの」という体験を提供することが、IT人材育成の第一歩だと考えています。
まとめ
今回制作した「恋みくじ」アプリは、
- HTML
- CSS
- JavaScript
の基礎を、実際に動く形で学べる初学者向け教材です。
教育機関との連携や、体験型プログラムの設計についてのご相談がありましたら、お気軽にお問い合わせください。

