幻のご当地ラーメン「いの骨ラーメン」―地域の力で生まれた一杯

地域活性化
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はじめに

こんにちは!スタッフのやまさきです。

島根県出雲市佐田町の山あいで、年にわずか2回だけ販売される「いの骨ラーメン」をご存じでしょうか?

このラーメンは、ただのご当地グルメではありません。

地元の人々が協力し、地域の自然資源と知恵を活かして作り上げた「地域活性化の象徴」でもあるのです。

今回、秋の販売日に合わせて現地を訪れ、実際に味わってきました。

到着すると多くの来場者が並んでいました
自然がそのままの形で残っている地域
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「いの骨ラーメン」とは?

「いの骨ラーメン」は、出雲市佐田町の地域振興の一環として生まれた特別なラーメンです。

地元で捕獲されたイノシシの骨をスープのだしに使用し、自然の恵みを無駄なく活かしています。

ラーメンの提供は、地域住民による手作りイベントとして春と秋の年2回(各2日間)のみ行われます。

実際に食べてみた感想

スープは驚くほどまろやかで、イノシシの旨味がしっかりと感じられます。
「ジビエ特有の臭み」はまったくなく、コクのある味わいがクセになります。

一口飲むと、山の恵みと人の手仕事が感じられるような深みのある味です。
麺は中細のストレート麺で、スープとの相性も抜群。

シンプルながら完成度の高いラーメンで、「これが地域のイベントで食べられるのか」と驚かされました。

まさに”幻のラーメン”と呼ぶにふさわしい一杯ですね!

とってもあっさりした醤油ベースのラーメン。白ネギと煮玉子がアクセントを加えています。
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地域資源を活かす「いの骨プロジェクト」

この取り組みの背景には、地域の課題である鳥獣被害対策地域経済の活性化があります。

出雲市佐田町周辺では、農作物へのイノシシ被害が深刻でした。

「ただ駆除するだけではもったいない」という想いから、イノシシの命を地域の恵みとして循環させるという発想が生まれ、「いの骨ラーメン」が誕生しました。

スープに使われる骨は、地元の猟師や林業関係者が協力して集めたもの。

イベントの運営も地域住民が中心となって行っており、地域全体で支える共同事業として成り立っています。

山あいで感じる地域の温かさ

販売会場となる『御幡(みはた)なかよし会館』は、出雲市街地から車で約40分。

静かな山あいの集落に着くと、地元の方々が笑顔で迎えてくれます。

手作りののぼりやテントが並び、訪れた人々に「おかえり」と声をかける姿が印象的でした。

このイベントは、単なる販売会ではなく、地域の人と人がつながる交流の場でもあります。

「地元の魅力を知ってもらいたい」という想いが、会場全体から感じられました。

ふれあい会館の近くには、大きな案内地図があります。

地域に残る「小さな経済の循環」

「いの骨ラーメン」の取り組みは、地域の経済にも良い循環を生み出しています。

イベントに訪れる人々が地元の産品を購入したり、地域のカフェや直売所に立ち寄ることで、地域にお金が還元される仕組みが少しずつ広がっています。

こうした小さな経済の循環こそ、持続可能な地域づくりにとって大切な一歩です。

いのしし肉を使った「コロッケ」や「うま煮」も販売されています。地元で採れた野菜の販売も。
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開催時期と参加のポイント

販売は年2回(春・秋)各2日間のみ。
公式情報が最近はネット上になかなか載っていないので、個人のSNS等で検索してもらえるのがよいかもしれません。

道中のアクセスはすれ違いが難しい狭い箇所もありますので、気をつけて運転してください。
道路沿いに駐車スペースも用意されており、案内に従って駐車してください。

秋には紅葉も美しく、ドライブを兼ねて訪れるのもおすすめです。

まとめ

  • 「いの骨ラーメン」は地域の自然と人の力が生んだご当地グルメ
  • イノシシ資源の活用で鳥獣被害と地域課題を解決
  • 年2回の限定イベントとして地域交流を促進
  • 「地域資源×食×交流」が見事に融合した地域活性化モデル

出雲市佐田町の山あいで生まれた一杯のラーメンは、地域の未来を支える温かい取り組みです。
次回の開催を心待ちにしています!

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