議事録作成、まだ「手作業」に消耗していませんか?

会議の内容はしっかり理解できたのに、議事録を作るのにいつも時間がかかるなぁ…

録音を聞き直して、発言を文字に起こすのが面倒だなぁ…
みなさん、こんにちは!
ビジネスシーンにおいて、議事録作成は欠かせない業務ですが、多くの時間を奪う「非効率な作業」でもあります。
今日ご紹介するのは、Googleが提供するAIツールNotebookLMを使った、議事録作成の革命的な方法です。
特別なスキルは一切不要。
録音データと手書きメモをAIに「放り込むだけ」で、正確で整理された議事録があっという間に完成します。
前回のブログでは、NotebookLMとChatGPTを組み合わせた事例を紹介しました。
公開後の反響も大きく、使っていただけた方も多くおられたかなと感じています。
今回は、NotebookLMのみで音声書き起こし〜要約作成まで行う内容について、ポイントを分かりやすくまとめてみました。
このアプリは無料で使える超スゴ便利アプリなので、ぜひ使ってみてください。
1. 議事録の質は「準備」で決まる!会議前の3つのポイント
NotebookLMのAI性能を最大限に引き出すには、会議前のちょっとした準備が大切です。
💡 Point 1: 参加者の許可は必ず取る!
倫理的にもコンプライアンス的にも重要です。
会議を録音する際は、必ず「記録のために録音します」と全員に伝え、許可を得てから始めましょう。
💡 Point 2: 録音は「音質」命!
NotebookLMは非常に賢いですが、ノイズの多い音源では文字起こしの精度が落ちてしまいます。
- スマホのマイクをテーブルの中央に置く。
- エアコンや周囲の雑音を極力避ける。
- 参加者はハッキリ、順番に話すことを意識しましょう。
💡 Point 3: 「キーワードメモ」はAIのヒントになる

録音するからメモはいらないよね

完成度をできるだけ高めるために、メモは必要だよ
会議中、重要な「人名」「専門用語」「決定事項の数字」だけでも手元のメモに走り書きしておきましょう。
このメモを一緒にアップロードすることで、AIが「これは重要な情報だ」と認識しやすくなります。
2. 【実践】NotebookLMで議事録を自動作成する3ステップ
会議が終わったら、いよいよNotebookLMの出番です。
この3ステップだけで議事録の「たたき台」が完成します。
Step 1:ソース(資料)をアップロードする
- NotebookLMにログインし、新しいノートブックを作成します。
- 画面左側にある「ソースを追加」ボタンから、以下の2つのファイルをアップロードします。
- 会議の音声データ(MP3、WAV、M4Aなど)
- 会議中のメモ(手書きメモを撮影した画像や、それをテキスト化したファイル)
- NotebookLMが自動的に音声の文字起こし(テキスト化)を始めます。
少し待つと、AIが作成した会議の簡単な概要がチャット欄に表示されます。
Step 2:AIに具体的な「指示(プロンプト)」を出す
AIが出した概要をそのまま使うのではなく、チャット欄に具体的な指示(プロンプト)を入力して、議事録の形に整えてもらいます。
【プロンプト例】
あなたは優秀な議事録作成者です。アップロードした「音声データ」と「会議中のメモ」の情報を統合し、以下の構成で議事録を作成してください。
- 会議概要(議題、日時、出席者)
- 決定事項(結論)
- 懸念事項(メモの内容も含め)
- TODOリスト(担当者、アクション、期限を必ず含めること)
Step 3:出力結果をチェックし、完成!
AIがわずか数分で、指示通りの構成で議事録を出力します。
出力された議事録を読み、内容に間違いがないかをチェックしましょう。
AIの回答には、情報源となった元の文字起こしやメモのどの部分かを示すリンクが表示されるので、確認作業も簡単です。
内容に問題がなければ「メモに保存」して、関係者に共有すれば完了です。
3. 【Before/Afterで比較】AIが「バラバラの情報」を統合する驚きの事例
ここでは、実際にNotebookLMがどれだけ会議後の作業を短縮できるかを見てみましょう。
1. 元のバラバラな情報
種類 | 内容 |
---|---|
音声データ(文字起こし) | なるほど。高校生ターゲットは良いね。ただ、予算150万円は少し厳しいかもしれない。部長会で200万円まで交渉してみる。 佐藤さん、その代わり、クリエイティブの制作会社は、来週の火曜日(10/8)までに3社リストアップしておいてもらえるかな? |
会議中のメモ | 議題: 新プロモ 目的: 高校生ターゲットを強化。 初期アイデア: ショート動画。 懸念点: 150万だと動画のクオリティが心配。200万で進めたい。予算確定次第、制作会社に打診。 重要TODO(佐藤): クリエイティブ制作会社 3社リスト → 10/8(火)。 |
2. NotebookLMによる出力結果(統合版)
AIが音声から「誰が何を言ったか」を、メモから「参加者の意図や懸念」を読み取り、正確なアウトプットに変換します。
【NotebookLM生成・最終議事録(抜粋)】
1. 決定事項(結論)
- ターゲット層/手法: 競合が弱い高校生層に対し、SNSショート動画キャンペーンを実施することで合意。
- 予算: 当初の150万円案に対し、品質を重視するため200万円を上限として部長会で交渉することになった。
2. 懸念事項
- 予算が当初の150万円のままだと、動画のクオリティが懸念される。山田部長による200万円への交渉結果を待って、速やかに制作会社に打診する必要がある。(← メモの内容から正確に抽出)
3. TODOリスト(次のアクション)
担当者 | アクション内容 | 期限 |
---|---|---|
佐藤 | キャンペーンのクリエイティブ制作会社を3社リストアップする。 | 10月8日(火) |
山田 | プロモーション予算(上限200万円)について部長会で交渉する。 | (後日設定) |
まとめ:議事録は「作業」から「知的タスク」へ
NotebookLMを活用すれば、これまで時間と集中力を消耗していた議事録作成は、「AIに正確な指示を出す」という知的で効率的なタスクに変わります。
聞き逃しやメモの誤りによる情報の抜け漏れを防ぎ、あなたは会議の本質的な議論や、次のアクションに集中できるようになります。
今日からあなたのビジネスを加速させるAIリサーチパートナーとして、ぜひNotebookLMの活用を始めてみませんか?
コメント