
アプリを作りたいけど、どういう手順で考えていけばいいんだろう?
アプリを作る、と聞くと「難しそう」と思う人が多いかもしれません。
でも、実際の開発は「小さなステップ」を積み重ねていく作業です。
今回は、身近な例として「将棋タイマー」を題材に、アプリ開発の流れを紹介します。
対象は、高校生や大学生、社会人など「プログラミングに興味はあるけど経験は少ない」方々です。
アプリ開発の流れ
一般的にアプリ開発は次のようなステップで進みます。
- アイデアを考える(どんなアプリを作りたいか)
- 機能を決める(必要なものに絞る)
- 画面設計をする(どんな見た目にするか)
- 実装する(実際にコードを書く)
- テストする(動作確認と修正)
- 公開する(誰でも使えるようにする)
この流れは大きなアプリでも小さなアプリでも基本は同じです。
今回の題材:「将棋タイマー」
将棋を指すときによく使う「持ち時間を管理するタイマー」。
市販の対局時計がなくても、PCやスマホで代用できたら便利です。

そこで、「15分ずつの持ち時間を計測できるシンプルな将棋タイマー」 を作ることをゴールにしました。
今回のテストサイト(将棋タイマー)は、以下のリンクからアクセスできます。
https://takayukiyamasaki.github.io/shogi-timer/
設計のステップ
1. アイデア出し
- 対象:友達や家族で将棋を楽しむ人
- 解決する課題:専用のタイマーがなくてもアプリで代用できる
2. 機能を決める
アプリ開発では「全部の機能を最初から作る」と大変です。
そこで、最低限の機能(MVP = Minimum Viable Product)に絞りました。
- 2人分の持ち時間を表示する
- ボタンで「スタート/切り替え」ができる
- リセットできる
- 時間切れになったらお知らせする
3. 画面のイメージを描く
いきなりコードを書くのではなく、紙に簡単なスケッチをしました。
- 上に「プレイヤーAの時間」
- 下に「プレイヤーBの時間」
- 真ん中に操作ボタン
これで「どこに何を置くか」が見えるようになります。
4. 実装する
実際のコードはHTML・CSS・JavaScriptを使いました。
- HTML:時間表示とボタンを配置
- CSS:文字を大きく、見やすいデザインに
- JavaScript:カウントダウンや切り替え、リセットの処理
このようにして、やりたいこと(要件定義)を切り分けていきます。
具体的なところが決まってきたら、ChatGPTなどを使うとコード生成してくれます。

要件定義を作るところもChatGPTと対話しながらやってもいいですね
5. テストする
- ボタンを押したらちゃんと切り替わるか
- 残り時間が「00:00」になったら止まるか
作成したプログラムは実際にブラウザで試して、修正を繰り返します。
6. 公開する
GitHub Pagesを使えば、作ったアプリを無料で公開できます。
URLを共有すれば、友達や家族もすぐに使えます。
GitHub Pagesの活用に関する記事は、こちらから。
学びのポイント
今回の「将棋タイマー」づくりから得られるポイントは3つです。
- 設計が大事
いきなりコードを書くよりも、必要な機能を整理すると迷いません。 - 小さく作る
最初から全部盛り込まず、シンプルな形で完成させることが重要です。 - 公開してみる
実際に人に使ってもらうことで、改善点が見えてきます。
まとめ
「将棋タイマー」を例に、アプリ開発の基本的な流れを紹介しました。
- アプリ開発は「アイデア → 設計 → 実装 → テスト → 公開」のサイクル
- シンプルなものから始めれば、誰でも開発を体験できる
- 小さな成功体験が、次の一歩につながる
ぜひこの記事をきっかけに、身近なアイデアをアプリとして形にしてみてください!
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